人間は推理する葦である

人間は推理する葦である 人間は推理する葦である

あなたを夢中にさせた素敵な推理小説の書評を募集しています。
お気に入りの推理小説を200〜800字で紹介してください。

当書房編集部で選考の上、当コーナーにて紹介させて頂きます。

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人間は推理する葦である

名刑事登場(1)

400のトリックを持つ男と言われた鮎川哲也の作り出した、アリバイ崩しの名手が鬼貫警部。警視庁刑事部捜査一課の警部で、主に丹那(たんな)刑事とコンビを組む。戦前の満州国を舞台とした「ペトロフ事件」で初登場。登場時は、満州国のハルビン市警察局出...
人間は推理する葦である

松本清張の登場

名探偵がパズルを解くように事件を解決していった戦前の推理小説は、戦後、松本清張の登場によって大きく変わって行った。トリックや意外性、探偵のキャラクターをフィーチャーしていたこれまでの推理小説とは趣を異にする、市井の人々(名探偵ではない刑事や...
人間は推理する葦である

名探偵登場(2)

横溝正史が生み出した私立探偵は、金田一耕助。「早稲田あたりの下宿にごろごろしている」貧相な風貌の風采を構わぬ青年として登場。興奮するともじゃもじゃの髪の毛をかき回す癖があり、論理的な推理を得意とした。岩手県に生まれ、昭和6(1931)年、盛...
人間は推理する葦である

名探偵登場(1)

江戸川乱歩が生み出した名探偵と言えばご存じ、明智小五郎。乱歩の大正14(1925)年の短編作品「D坂の殺人事件」以降の長短編に登場してくる。初登場の「D坂の殺人事件」では、明智は煙草屋の二階の四畳半に下宿、部屋が書物で埋まる推理マニアの青年...
人間は推理する葦である

日本推理小説事始(3)

「新青年」が創刊されたのは、大正9(1920)年、おりしも黒岩涙香がこの世を去った年であった。「新青年」の初代編集長の森下雨村は愛読する探偵小説を雑誌の目玉にと考え、翻訳ミステリの掲載に力を入れたが、ある人物の出現によって、日本人による創作...
人間は推理する葦である

日本推理小説事始(2)

黒岩涙香の翻案した海外探偵小説が新聞で人気となると、他の新聞社もこぞって探偵小説を連載し、明治20年代半ばには探偵小説のブームが起こってゆく。当時の人気出版社春陽堂が明治26(1893)年に始めた「探偵小説」シリーズは、翌27年の2月までに...
人間は推理する葦である

日本推理小説事始(1)番外編

山田風太郎の明治もの、開化小説とも呼ばれる作品に、黒岩涙香を主人公にした短編がある。「明治バベルの塔」という作品で、萬朝報の社長である黒岩が読者数を増やすために、懸賞金を付けたカタカナ暗号文の謎解きを萬朝報に掲載するのだが、その暗号文がまき...
人間は推理する葦である

日本推理小説事始(1)

「推理小説の父」、そう呼ばれているのは黒岩涙香、新聞「萬朝報」(1892~1940)の創刊者である。海外ミステリー好きであった黒岩は、三千冊もの原書を読破していたという。萬朝報を創刊する前より新聞社で働いていた黒岩は、海外の探偵小説の翻案を...
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