エラリー・クイーン。名探偵にして推理作家。1905年、ニューヨークのマンハッタンで生まれる。父親はニューヨーク市警の警視リチャード・クイーン。ハーヴァード大学法学部を卒業してまもなく父に協力して、「ギリシア棺の謎」として紹介される殺人事件を解決。以後は、作家として推理小説を執筆するかたわら、警視の父の非公式な助言者として数多くの難事件を解決する。
身長は6フィート(183cm)以上あり、スポーツマンタイプ。ブライヤーのパイプとシガレットを愛用し、酒はスコッチとビール、考え事をするときはコーヒーを飲む。野球、ボクシング、フットボールのファン。柔道の心得がある。音楽はモーツアルトを好む。論理を組み立て、数学の証明問題を解くように犯人を探し出す。
作者エラリー・クイーンは、マンフレッド・B・リーと、フレドリック・ダネイという従兄弟同士の合同ペンネーム。二人はともに1905年、ニューヨークのブルックリンで生まれる。映画会社に勤めていたリーと広告代理店に勤めていたダネイは、1928年に共同で推理小説を書き始め、「推理小説の読者は一般に探偵の名を記憶しても作者の名は忘れてしまう」という理由から、ペンネームを探偵と同じ名前にした。第1作「ローマ帽子の謎」は1929年に刊行され、二人は31年にともに会社を辞め、作家を専業とする。「国名シリーズ」などの他に、バーナビー・ロス名義の「Xの悲劇」などの4部作を発表。41年には「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を創刊し、後進の育成にも力を注いだ。1971年、リーが死亡し、作家活動に終止符が打たれた。(anjinho)



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