名探偵登場・海外篇(4)

人間は推理する葦である

 エルキュール・ポワロ。ベルギー人の私立探偵。ブリュッセル市警に在職中の1904年、ロンドン警視庁のジャップ警部との合同捜査で国際的な通貨偽造事件を解決。1909年には、フランスの警察に協力し、国際的な犯罪者アルラタ男爵を逮捕し名を上げる。警察を退職後、イギリスの村に落ち着くが、その後ロンドンで私立探偵事務所を開設。生涯独身。

身長5フィート4インチ(約163cm)と小柄で、灰色の脳細胞の詰まった卵型の頭をいつも少し傾けている。とてもお洒落で他人の服装にも厳しいが、実際その服装センスはあまりよくない。直感を大事にし、犯罪を「灰色の脳細胞」で分析、再構成し推理する。

作者のアガサ・クリスティ(1890~1976)は、イギリス人。アメリカ人の父親は定職を持たず、祖父の遺産で暮らしていたが、アガサが11歳の時に病没。16歳の時にピアノと声楽を学ぶためにパリに行ったが、才能がないとあきらめて帰国。1914年結婚。第一次世界大戦で薬剤師の助手として働き、毒薬に関する知識を得る。処女作「スタイルズ荘の怪事件」は完成から4年後の1920年に出版。1926年に発表した6冊目の「アクロイド殺し」の成功で作家としての地位を確立。1976年、66冊の推理小説と14冊の短篇集をのこし85歳でその生涯を閉じるが、その作品は世界103か国で翻訳出版され、総計4億冊を売り上げたと言われる。(anjinho)

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